2022年6月3日
昨年、中国では長雨による天候不良の影響で、多くの作物が減産し、原料が軒並み品薄や高値となりました。
また、コロナ禍や原油高の影響で、海上運賃や燃料費等が高騰し、保管料や包材費など様々なコストの負担が重くなりました。
今年に入ってからは、ロックダウンの影響で、人員不足や原料不足となり、値上げに拍車がかかりました。
そして、更に20年振りといわれる円安が重くのしかかっています。
というわけで、皆様よくご承知のとおり、昨年からあらゆる物が値上げとなっております。
最近、中国からの貨物に関しては、港湾の混乱やコンテナ不足による出船の遅れは緩和され、ほぼ正常に戻りました。
しかし、原料不足はなかなか解消されないまま、作物によっては、昨年より更に厳しい状況となっているようです。
春から夏にかけて、多くの農作物は最盛期を迎えましたが、原価は更に大幅に値上がりました。
その原因の一つが、この春 中国が新型コロナウイルスの感染拡大防止のために実施したロックダウンです。
道路が封鎖され、人流や物流が止められたため、農場では人手不足で、十分な栽培管理が出来ませんでした。
輸出用、特に日本向けの農作物に関しては、規格基準や残留農薬基準が大変厳しいため、
適期に収穫しないとすぐ日本の厳しい規格に合わなくなってしまいます。
また、栽培中に病虫害や生育不良が発生しても、施薬管理が行き届かないと輸出可能な原料は収穫できなくなってしまいます。
農作物の多くは、収穫が年1回です。
今期はまだ始まったばかりですが、既に原料は品薄で、こちらが発注した量の確保も儘なりません。
そして、価格は、円安の影響も相俟って、かなり大幅な値上げが相次いでいます。
今後状況はますます悪化し、商品によっては早々に欠品することも危惧されます。
先が思いやられます・・・早く何か良いお知らせを書ける日がくるといいのですが・・・(◞‸◟)。