2024年6月3日
※ 6月3日の記事を6月5日に加筆修正いたしました。
毎年6月7日は「世界食品安全の日」だそうです。
国際連合食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が共同で推進し、2018年12月20日に定められたとのこと、比較的まだ新しく、自分も知りませんでした。
2024年のテーマは「予期せぬ事態に備えましょう」だそうです。詳細はコチラをご参照ください→「2024年6月7日世界食品の日」資料(日本語です)
<ご参考まで>去年2023年の活動ガイド(英語です)
資料によりますと、食中毒は世界中で10人に1人が罹患しており、汚染された食品を食べることによって、毎年6億人以上の人が病気にかかり、42万人以上の人が亡くなっています。これって本当・・・?と信じ難く恐ろしい数字だと思いませんか!
その背景にある要因は、国・地域・民族によって様々だと想像されますが、食料不足、保管・調理するための資機材及びエネルギー不足、知識や認識不足、あるいは風俗習慣及び宗教による場合や、アレルギーのように個人の体質にかかわる場合もあるでしょう。それに、冷凍餃子事件のように故意に、あるいは故意でなくとも人為的に問題が発生することも、悲しいかなあり得るのが現状です。ともかく様々な要因を出来る限り取り除き、誰もが、より安全な食品を安心して食べられるようになることを目指すということは、果てしなく大変なことだとは想像に難くありません。
ふと、つい最近も食中毒のニュースがあったことを思い出しました。ネットで見た方も多いかと存じますが、つい先月、ヴェトナムでサンドイッチ「バインミー」を食べた560人以上に、下痢、嘔吐、発熱、激しい腹痛等の食中毒症状が出て、うち12人が重体(2名は6~7歳の少年)となったという痛ましい事件がありました。「バインミー」はベトナム風フランスパンにバターとレバーペーストを塗り、なます(人参と大根の千切りの甘酢漬け)、鶏肉やエビやベトナムチャーシュー(又はハム)等、パクチーなどを挟み、ニョクマムで味付けしたサンドイッチです。この店舗だけで1日1000食以上出るという、国民食的なファーストフードで、おそらく作ったそばから売れていたのではないかと思いますが・・・。海外のニュースなので、残念ながら原因調査の結果までは追う事が出来ませんでしたが、故意によるものではなく、大腸菌などの細菌が原因ではないかとの見方が出ていたので、おそらく「食品基準」で人々を守れたケースだっただろうと思われます。
人間は(人間以外の生き物もおそらく)生きている限り、何らかの食べ物や飲み物を摂取します。個体か液体か、口からか口以外からかなどの違いは有るかもしれませんが、一生一切何も摂取しないという人(生物)はおそらくほぼいないのではないかと思われます。そう考えますと、誰にとっても自分の身に起こりうることです。
世界食品安全の日のスローガンは「食品安全はみんなのしごと」です。
弊社は、食品を扱う一企業です。そして自分自身も、一消費者であり、かつ食品業界の一員として、その責任の一端を担っています。「6月7日は食品安全の日」を知ったことを機に、自社で取り扱っている食品について、そして個人として普段買ったり食べたり人に供している食品について、改めて見直したいと思います。
上述した2023年の活動ガイドの中に、このような言葉がありました。There is no food security without food safety.また、このような事も書かれています。Food safety is a shared responsibility, involving the whole supply chain, from producers to consumers. Google翻訳の力を借りても自分では上手に訳せませんでしたが、大事なメッセージだと思いました。そして、日本語の資料でこの活動のスローガン「食品安全はみんなのしごと」という言葉に出会い、これだ!と思いました。なんと素晴らしい端的な言葉でしょう。自分の心に刻むだけではもったいない、ここに書くだけでも物足りない、より多くの人に知ってもらいたい言葉だと思います。